Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人のサキです。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

介護ロボット

人材不足が深刻な介護現場で、職員の負担軽減につながると注目される「介護ロボット」。

4月からの報酬改定議論でも、当初から話題になったのは、この介護ロボットの導入に向けた報酬誘導策であった。そこでは介護ロボットを導入して省力化を図る施設等に「介護ロボット導入加算」のような加算を新設しようという議論が行われた。

この背景には、日本の介護ロボットは世界一の水準にあるものの、介護現場での実用化が今一つ進んでいないということがあり、介護ロボットを世界に輸出することで、その分野のベンチャー企業を育てたいという国の意向を達成するためには、まず足元である日本の介護現場での導入を進める必要があるという、経済政策との絡みで議論されたものである。

しかしその結果は、改定報酬の中で唯一介護ロボットに関連するものとしては、特養の夜勤職員配置加算において、人の替わりに見守り機器の一定割合以上の導入で加算を認めるというものでしかなかった。

現在の特養の夜勤職員配置加算の算定要件は、規定された時間帯における介護職員又は看護職員の数の合計が、基準に規定する夜勤を行う介護職員又は看護職員の数に一を加えた数以上であることである。

4月以降は加配される介護職員又は看護職員の数が一を下回っている場合でも、その数が0.9以上であれば、入所者の動向を検知できる見守り機器を入所者数の15%以上に設置していること及び、見守り機器を安全かつ有効に活用するための委員会を設置し、必要な検討等が行われていることという2条件をクリアすることで、この加算が算定できることになっている。

夜勤職員の加配数が(※夜勤時間帯(午後10 時から翌日の午前5時までを含む連続した16 時間)における1 月の看護・介護職員の延夜勤時間数をその月の日数×16 時間で割った人数(1日平均夜勤職員数)を元に判断する。)1未満0.9以上の施設が全国にどれだけの数があるか知らないが、それに該当する施設は随分少ないだろうと思えるし、なおかつそこで入所者の動向を検知できる見守り機器を入所者数の 15%以上に設置している特養となれば、数えるほどしかないように思え、この加算が果たして意味があるのかと疑問になるが、どちらにしても実用化されて、職員の省力化を図ることができる介護ロボットは、見守り機器くらいしか見当たらなかったということではないだろうか。

見守りロボットの導入で、夜間帯の巡回回数が少なくなり、なおかつ巡回しないで済むエリアでは、職員の巡回の音や気配で目を覚ます利用者も減り、安眠できる人が増え、そのことも省力化につながっているという報告もあるが、見守り機器が利用者の変化を知らせる優れた機能を発揮する機器であっても、対応するのは人間である。見守り機器で介護支援が全て完結することはない。

介護ロボットの実用化に向けて、国の補助金も活用でき導入が進められた結果、移乗介助に有効であるとされる、装着ロボットを導入する施設も増えたが、それらの装着ロボットが持ち腐れとなって、倉庫の隅でほこりをかぶっている例が数多く見受けられる。それらのロボットは、物を持ち上げるときの筋力を最大25キロ分補助するそうであるが、単一作業場面にしか力を発揮しないロボットと、力が必要な行為と、力より巧緻性が求められる複数の行為を並行してこなさなければならない介護とのミスマッチがあることが要因だ。

これらの装着ロボットのデメリットについて、脱着に数十秒かかることや、重量があって装着者に負担がかかること、使用には空気を入れる必要があったり手間がかかり、急な呼び出し時に動きづらいなどの制約があることが指摘されている。

そのため開発会社は、装着時間を短くするなどの改良を行い完成度を高めるとしているが、果たして力作業と巧緻作業を状況に合わせて使い分けて、それらの作業をつなげることができる介護ロボットができるのだろうか。この点を克服しないと介護ロボットの実用化はあり得ない。

だからといって僕は、介護ロボットに期待しないわけでもないし、感情のない、血の通わない介護ロボットに介護を受けることも否定しない。

これだけ少子化が深刻になると、給料をいくら高くしても介護現場の人員は足りない。介護ロボットで人手不足を補うことは緊急の課題ともいえる。

感情の赴くままに利用者に接して、荒々しい態度や汚らしい言葉で利用者の心や体を傷つける人間が後を絶たない現状を考えると、感情がなく気を使わなくて済む介護ロボットに、自分の身を委ねることの方がよっぽど気楽で安心できる人がいるかもしれない。

だから可能であるなら、できるだけ早く人に替わることができる介護ロボットをつくってほしい。そうした介護ロボットができたうえで、僕達人間がなしうる介護の実態を見てもらって、比べたうえで、どちらかを選択できるという世の中になれば、それに勝るものはない。

勿論僕は、その時であっても、ロボットに負けない選ばれる介護の方法論を追求し続けるつもりである。