Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人のサキです。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

ゆりかごから看取りまで 特養のあり方について考える

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2018年度から介護保険と障害者福祉サービスに位置付けられた共生型サービスとは、介護保険サービスとしては短期入所生活介護と通所介護・訪問介護の3サービスである。

施設サービスである特養は、居宅サービスとしての短期入所生活介護の指定を受けている施設がほとんどだ。また通所介護を併設している特養が一般的である。さらに訪問介護事業所を併設している特養も多い。

ということは新設された3つの共生型サービス

 

のすべての指定を受けて、障害児・者と高齢者へのサービス提供を同時一体的に行う特養が誕生し、そうしたサービス形態が今後増えていくと考えられる。

介護保険サービスを提供する特養の併設事業所が共生型サービスの指定を受けるのは、介護保険の共生型サービスではなく、障害福祉サービスの共生型サービスであり、訪問介護にあたる居宅介護、通所介護にあたる生活介護、短期入所介護にあたる短期入所サービスが、特養の併設事業所の中で提供されていくことになる。

しかも最近の特養の動向をみると、人手不足という状況の中で、子供を産んでも辞めなくてよい特養、子供を育てながら働くことができる特養というコンセプトにして、託児所や保育所を併設する特養が増えている。

つまり特養と併設されたスペースに、ごく日常的に幼児がいることも珍しくなくなっているということだ。そこではお母さんが働く場所である特養に、保育園に通う幼児が訪れて、母親だけではなく、特養利用者とコミュニケーションを交わすという姿が日常的にみられる。

当然そうした空間でも、特養や併設事業所、保育所などの空間区分は明確にされているわけであるが、そこにいる人々がコミュニケーションを交わしたり、交流機会が生まれたりすることは当然ある。報酬算定上の法令ルールの範囲であれば、むしろそうした機会は積極的につくられてよいと思う。

まさに子供と大人、健常者と障害者がごく日常的に集う地域共生社会であり、小さなコミュニティともいえる。

そういう場所で、幼児は障害児・者や高齢者とコミュニケーションを交わしながら、この社会がいろいろな人の存在によって成り立っており、すべての人間は存在そのものに価値があるという人間尊重の価値前提を持つことができる可能性がある。

そして特養という場所で、看取り介護を受けている人とも接触する中で、人の命の尊さやはかなさにも触れることができるかもしれない。それは人格形成上、決してデメリットのあることではなく、むしろ必要なことなのではないだろうか。

特養が持つ日常生活支援から看取り介護までの機能を最大限に生かしながら、そしてその機能に加えて併設施設や、保険外サービスの機能もそこに加えることで、特養は、「ゆりかごから看取り介護まで」というサービスを実現できる、新たなコミュニティとなり得ると思う。それは地域包括ケアシステムの中で、特養に求められる役割といえるのではないだろうか。