今は、人事考課を実施している社会福祉法人は多いと思う。
それを、賃金と結びつける成果報酬制度である。
季節ごとの歳時・年中行事を大切にするという意味で、特養でも通所介護でも、様々なイベントやアトラクションが行われてきた。それらのイベントを行う際に、ほかの人が考え付かないようなすごいアイディアを出して、イベんと全体を企画できる人がいた。そのことによってイベントは大いに盛り上がり、利用者の皆さんも大喜びする姿が見られていた。
そうした企画をする本人も、そのことが得意であるという自覚があり、それが自分の才能だと感じていると思う。
しかしその人を現場リーダーとして昇格させることは問題があると思う。
なぜならその人はイベントの企画力に優れてはいるが、日常業務の様々な場面で、「漏れ」が見られている場合
例えば当然上司に報告すべきことをしていなかったり、提出期日が決められている記録の提出期限を守ることができなかったりする傾向があるなど..。
それではリーダーは務まらない。
本人に改善すべき点が目に見えての改善は見られない。
対人援助という介護事業の中で、一番大事にしているのは特別なことではなく日常である。特別な行事も大事だが、それは日常の暮らしがあって初めて存在するものだと思うので、日常支援をおざなりにした特別な行事はあり得ないと思っている。
そのため職員に対する評価も、日常の当たり前の行為がきちんとできるかをみる必要がある。
遅刻しないで出勤し、始業時刻と同時にコツコツと目立たない作業を行いながら、利用者への気配りや整理整頓ができたり、他の職員を助ける行為などをやり遂げている人材を評価すべき。
凡事徹底を行える人材の評価が必要であると思う。