Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人のサキです。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

感染症について《MRSA》の対策は正しい方法で!

MRSAは保菌しているだけなら、まったく問題はなく、通常の手洗いやうがいをしておればよいということだ。



リネン類の洗濯も、他の利用者と同じ方法でよいし、食器なども区分する必要もなく、入浴も順番を最後にしたりする必要もない。このことがまだよくわかっていない施設もあると思う。



MRSAが最初に問題になった頃(もう20年以上前の話し)、介護施設などでは、その正しい知識がないことから、保菌=発症という勘違いがされ、保菌していること自体が健康を損なう重大な問題として捉えられ、除菌のために本来必要ではないお金や手間がかけられた。そのことによって利用者の方々も不必要な行動制限がされたという過去もある。



当時は利用者全員に定期的に鼻腔等の保菌の検査を行い、菌が検出された人は隔離し、ガウンテクニックで対応し、室内の消毒を行う等で対応していた時期がある。



ほとんどの介護施設で起こった現象で、当時措置制度であったが、入所依頼時の健康診断に、MRSAの検査を義務付ける自治体もあった。保菌している人は、それを理由に入所拒否でき、除菌するまで申請できないという意味があった。



こういう対応に何の疑問も感じなかったのが、当時の状況であった。知識がないとは何と罪なことなのかという典型である。



MRSAとは、methicillin‐resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の頭文字をとったものである。黄色ブドウ球菌は、食中毒の原因菌としてよく耳にするものであるが、これは非常にありふれた菌で、人の髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などに付着することが多い菌である。しかし黄色ブドウ球菌は、基本的に弱毒菌のため、免疫力が低下している人でないかぎり特に重症化することはなく、 MRSAの性質も基本的には黄色ブドウ球菌と同様である。



しかしMRSAは耐性遺伝子を持っており、抗生物質が効きにくくなっているため、MRSA感染症を発症すると、治療が思うように進まず、重症化しやすく、やがて敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡するケースも少なくない。



しかし保菌=発症ではないし、MRSA感染症を発症する人とは、無菌室が必要になるくらい免疫力が低下し、菌に対する抵抗力が低下した場合や、大手術の後で一時的に免疫力が低下した場合、重症の熱傷(やけど)を負った場合、血管内にカテーテルを長時間入れている場合等であり、こうした状況下に置かれて発症した人は、隔離してリネン類や食器なども区分して、消毒などを行う対応が必要である。



しかし普通の家庭で生活している人や、施設で生活している人は、鼻から菌が出たとしても単なる保菌状態だから、そのような必要はない。



勿論、だからと言ってMRSAが拡散してよいわけがなく、それは主に接触感染と空気感染で広がるのだから、MRSAをもったご利用者や、撒き散らされた菌で汚染された床などが汚染源となり、それに触れたり、空中に舞い上がった菌を吸込んだりして人にうつり、その人の手指を介して、次々と広がっていくことは防がねばならない。よって手洗いやうがいは重要になるわけであるが、それはMRSAだけに言えることではなく、ノロウイルスやインフルエンザも同様なのだから、日ごろの充分なる手洗いの励行は欠かせない。



かつて手指の消毒は、オスバン液などに手を浸すというベースン法で行っていたが、薬液の効果が徐々に薄まるこの方法は、MRSAが揉み洗い法、擦式手指消毒(ラビング法)やスクラブ液等を噴霧するスクラブ法に替っていったわけであるが、それも充分なる手洗いが前提になるもので、ここの意識が低下しないように、感染予防対策に努める必要があると思う。