Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人のサキです。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

老人ホームの巣窟、悪徳業者たちについて《制度の隙を突いたビジネスで暗躍》


 海外旅行に出かけた先で飛行機を降りた途端、その国独特の匂いや雰囲気を感じ取れるように、老人ホームも玄関に足を踏み入れたときに受ける印象はそれぞれ違う。



 ふわっと柔らかな心地いい空気が流れていることもあれば、長く留まるのを避けたくなるようなギスギスした気配を感じる場合もある。それは案外に、ホームの質を表していたりする。



 ところがそこは、人がいる気配が不思議なほどに感じられなかった。



 薄暗いマッチ箱のような小さな部屋が平屋建てのホーム中央にある浴室を取り囲むように配置され、廊下からなかが丸見えになっている。介護ベッドを置くのがやっとの広さの部屋には、トイレも洗面所もない。



 入居者はたしかにいる。点滴スタンドに掛けられた容器からチューブが垂れ、その先がベッドに横たわる高齢者の腹部につながっている。経管栄養の胃ろうである。どの部屋を覗いても見える光景は変わらず、物憂げな表情まで一様なので不気味にさえ思えてくる。早くこの場を立ち去りたい衝動に駆られる。



「空きは2部屋ですが、すぐに埋まるかもしれません。ここのところ申し込みが続いているものですから……」



 スタッフの甲高い声が、静まり返ったホーム内に響き渡った。



 入居を急かす老人ホームにありがちな営業トークのように聞こえるが、見学中も電話での問い合わせをいくつか受けており、話は本当であった。



 ここは○○地方に点在する老人ホームの一つで、通称「胃ろうアパート」とも呼ばれている。口から食べられなくなった経管栄養の要介護者を専門に引き受け、前代未聞の巧妙な手口で公費を搾取していたことが一時、社会問題にもなった。アパートの一つを訪ねたが、当時と状況はまったく変わっていなかった──



 2000年4月にスタートした介護保険制度は、それまで自治体の措置で提供されていた介護サービスを民間に開放することで選択肢を飛躍的に増やすとともに、市場原理によって悪質な事業者を排除できる、はずだったが



 実態は、胃ろうアパートのように高齢者を食い物にする輩が堂々とのさばっている。



 いまや介護保険だけでも巨大市場に成長した介護ビジネスには異業種からの新規参入が絶えないが、規模の拡大に伴って架空や水増しなどの不正請求で摘発される事例も増え続けている。



 厚生労働省の調べによれば、指定取り消しや効力停止処分(一部または全部)を受けた介護事業所・施設は全国で過去最多。その出所は、私たちが払っている税金や介護保険料である。



介護サービスには多かれ少なかれ福祉的な要素が必要になるが、現状は利益優先の事業者が跋扈している。「いかにして儲けるか」ばかりを考え、あの手この手で高齢者を狙っている。その罠は巧妙で、ひっかかっても本人はもとより家族も気づいていないことが少なくない。知らぬ間に被害に遭うことがありませんように。