Allo介護の不思議な世界

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繰り返される虐待、どうすれば良い?

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東京都品川区の介護付き有料老人ホーム「サニーライフ北品川」で、介護職員から暴行を受けて死亡した82歳の男性利用者の死因は出血性ショックで、肋骨(ろっこつ)を折り、内臓を損傷していたそうである。つまり犯人は被害者を殴り殺したか、蹴り殺したことになる。残酷極まりないことだ。



その事件で殺人容疑で逮捕された元職員の根本智紀容疑者(28)は、系列の介護施設で4年以上の勤務経験があり、夜勤帯には「リーダー格」として業務に当たっていたという。



被害者は普段からあおむけの状態で室外に出ようとすることがあったそうだが、死亡当日の防犯カメラ映像には、宿直勤務だった根本容疑者が4月3日午後8時以降、被害者の個室の入り口付近で複数回、部屋の外に出ようとする被害者の足を持って室内に引きずり込んでいた様子が撮影されている。



容疑者は現在殺害容疑を否認し、防犯カメラ映像については、「腰が痛かった」などと説明しているそうである。なんとも苦しい言い訳で、いずれ虐待殺人の実態が明らかになるだろう。



それにしてもこのような信じがたい暴行に及ぶ、「心の闇」とはいったいどこから来るものなのだろう。介護人材不足による業務負担のストレスが原因とされているが、発覚して当然の就業中の暴行殺人が、本当にそんな理由で行われるのだろうか。



この問題を解決するためには、介護職員の給与を上げて職場環境を改善しなければならないと言われるが、給与面だけを見れば、すでに他産業とそん色ない賃金となっている職場も多い。介護職員の業務負担は、職場によって人材不足の状況はかなりの差があるため、環境が問題視される事業者も多いが、それは日本全体の生産労働人口の減少という、少子化の影響が大きく影響しており、介護業界だけでなんとかできる問題ではなく、対策の効果も10数年後にしか悔過が出ない問題で、早急に改善できる問題ではない。



早急に対策できることは何かと考えたとき、国の対策に頼る前に自ら所属する事業者の採用と教育のシステムを改善することしかない。まずは人手不足を理由に誰でもよいから募集に応募してきた人間を雇うという体質を改善し、試用期間中にもしっかり人物を見極めることだ。特に短期間で複数の職場を渡り歩いているような人は、面接時にどんなに好印象でも採用しないという考えも、リスク管理上必要とされる。雇用後も管理職を中心にして、常に職員が利用者に不適切対応が生じていないのかを労務管理としてチェックする視点も欠かせない。そのうえで不適切対応が疑われる職員は、介護実務から外して再教育を行ったうえで、適性がないと判断したら転職を促すべきである。



対人援助の職業は、本来誰にでもできる職業ではないのである。きちんと人を選んで教育する必要がある。



そのために一時的に職員数の不足が生じたならば、一時的なベッドの休止なども図るべきである。



そしてひとたび職場内でこのような虐待事件が起こったならば、多額な損害賠償責任が生じ、なおかつ事業継続の危機にもつながることを自覚して、徹底した職員教育に努めるべきである。特にリーダーとなる職員に対する人権教育を徹底し、リーダーが部下に対して日常的に利用者へのサービスマナーの徹底を図る指導が行われるようにしなければならない。だからマナー教育は重要と思う。





このような虐待事件が何度も繰り返されていることは事実であるが、勘違いしてほしくないのは、介護事業者のマジョリティーは、虐待する事業者ではなく、虐待とは無縁な事業者である。だからと言って虐待するケースや事業者を無視して良いということにはならないが、こうした事件が起こるたびに、すべての介護事業者や介護職員が、虐待の温床のように見られるのはあまりにも可哀そうだ。



そうした誤解を解き、介護という職業のすばらしさを伝えるために、わたしたちの実践でたくさんの高齢者や障がい者の方々の、豊かな暮らしを創造していく必要がある。そのための実践が、何よりも求められているのだという自覚と覚悟が必要である。