Allo介護の不思議な世界

こんにちは!介護ブログ管理人です。 この記事は介護は難しい、わかりにくい方に向け、初心者でも簡単に紐解いた解説をします。 介護保険は、3年毎に改正されます。この記事を読むと、最新の介護事情や歴史に触れることができます。 とは言え、一体どうしたらいいかが分からない…というあなたのために、一日一つブログをアップし解説したいと思います。 この記事を読み、実践する事であなたも介護の達人になりますよ! ですので、ブックマークをつけて、じっくりと読み進めながら取り組まれてみてください。

今は認知症、昔はキチガイ

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高齢者介護の現場では問題行動や認知症特有の行動に目が向くと思います。
暴言、暴力、徘徊など確かに問題とされがちな行動ではありますね。
ともするとこれらは全て認知症に端を発した行動のように見えるかもしれません。



今でこそ痴呆なんという言葉を使うことは少なくなりましたが
さらにその昔にはキチガイなどと呼ばれていた時代もありました。



認知症になったことが原因でこういった状況になるわけではないのだと、わたしは思っています。
そしてなぜ、認知症の方々とのコミュニケーションがうまく取れないのかという答えにも、わたしなりに一つの論拠があります。



まず、認知症という症状は見当識障害というものが核となった病気なわけです。
そこに自分が壊れていく恐怖が上乗せされた結果、自分のうまくコントロールできなくなることが問題行動の一因ではないでしょうか。



加えて、私どもは高齢者という存在をどうとらえているか、ということを考えてみたいと思います。
皆さんが思い描く高齢者のイメージとは、どのようなものでしょうか。



ボケている
弱者である
自分で自分のことができなくなってる
だいたい優しい
老害



それこそ挙げればキリがありませんが、ぱっと思いつくだけでもネガティブな印象が強いのではないかと思います。
しかし、考えてもらいたいのは高齢者になるまでに、長い人生を重ねてきたという事実です。



人生を長く生きるということはそれだけ多くを得、多くを失ったということです。
若い方でもご想像に難くないかと思います。


例えばペットを失った経験をお持ちの方
例えば虫歯になった方
例えば友達との別離を経験した方
例えば祖父母との別離を経験した方


こういったどれもが喪失体験です。
喪失には痛みを伴う、これは皆さまご体験かと思いますが
長く生きるということはこの喪失体験の積み重ねでもあるわけです。



そうするとまたぞろ何を失うのか、という不安感は高齢になればなるほどに深く重くなっていくものでしょう。
こういった不安感を根底に持っているものが老年期の方ということであれば、たとえ認知症になったとしても、根底に何を抱えおびえているか、ということを見ることを考えられるかと思います。



【認知症だから、という言葉のひとつ前に】

この人はどんな性格でどんな経験をしてきた方であるのか、という一幕を付け加えるだけで、その方へのかかわり方はぐっと明確なものになってまいります。



これを介護の業界ではアセスメント、というわけですが。



身近に年配の方がいて、何を考えているかわからないと思っている方は
こういったことをほんの少しでも考えてみてもらえればと思います。



高齢者介護に限らず、人は自分の関わったもの、既知のものに対してセンサーはそれなりに高く働くものですが、自分には関係ないと断じてしまえばアンテナは一切伸びなくなるものです。



今は超高齢化社会です。



そしてまたいつかは自分の通る道です。
若い方、いままで興味をお持ちでなかった方、そういった方々が少しだけでも
介護に目を向けて頂くようになれば、それは新たな光明です。